泌尿器科前(インドアビューで360°パノラマで見渡すことができます)
当院の特徴
当院泌尿器科は常勤医3名、嘱託医1名の計4名で泌尿器科領域の全ての疾患に対して幅広く積極的に治療を行っています。当院の特徴としては前立腺癌に対するミニマム創内視鏡前立腺摘除術や腎・腎盂・尿管・副腎疾患に対する鏡視下手術があげられます。平成24年4月より尿失禁に対する人口尿道括約筋埋め込み術も開始しています。また平成23年6月には当院で初めて生体腎移植を行っています。以下当院で行っている治療についてご紹介させていただきます。
膀胱癌
表在性膀胱癌に対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術を行います。浸潤性膀胱癌に対しては化学療法や膀胱全摘除術を行っています。尿路変更はQOLを考慮し積極的に新膀胱造設術を行っています。
前立腺癌
当院では前立腺癌の手術方法としてミニマム創内視鏡下前立腺全摘除術を行っています。この手術の方法は約5cmの皮膚切開で行い従来の手術と比較して小さな創で行うため、患者さんへの侵襲が小さく術後の回復も早いといった特徴があります。
腎癌、腎盂・尿管癌、副腎疾患
鏡視下手術を積極的に行っています。鏡視下手術は従来の手術と比較して小さな創で行うため、患者さんへの侵襲が小さく術後の回復も早いといった特徴があります。小さな腎癌の場合、腎部分切除術を行い腎機能の保護を目指して治療しています。
前立腺肥大症
薬物治療で症状が改善しない場合は経尿道的前立腺切除術を行います。高齢や合併症よる手術困難な患者さんには尿道ステントを留置しています。
腎不全
腎不全の治療法は血液透析、腹膜透析、腎移植の3つがあります。当院ではすべての治療を行っています。血液透析は現在10床の透析室で約30名の患者さんが血液透析を行っています。腹膜透析は社会復帰を目標にされる患者さんに対して積極的に行っています。腎移植はH23年より開始し、腎臓の提供者がいれば積極的に行っていきます。
3つの治療方法をよく説明し患者さんと十分相談して治療を行っています。
尿路結石
尿路結石はまずはESWLですが当院でもH24年より機械を導入して開始しています。ESWLは日帰りもしくは1日入院で行います。ESWLで治療困難な場合には内視鏡での手術も行っています。
尿失禁
女性の3割には尿失禁があるといわれています。まずは投薬を行いますが、改善がなければTVT、TOTといった尿失禁を改善させる手術を行っています。また平成24年4月より人口尿道括約筋埋め込み術も開始しています。
【過去3年の手術統計】
平成22年 | 平成23年 | 平成24年 |
|
---|---|---|---|
膀胱全摘除術 | 6 | 9 | 4 |
TURBT(経尿道的膀胱腫瘍摘除術) | 22 | 35 | 21 |
ミニマム創内視鏡下前立腺全摘除術 | 15 | 30 | 17 |
TURP(経尿道的前立腺切除術) | 23 | 23 | 20 |
前立腺被膜下摘除術 | 8 | 4 | 4 |
腎尿管悪性手術(鏡視下) | 5 | 5 | 10 |
腎尿管悪性手術(開腹) | 3 | 2 | 1 |
腎部分切除術 | 2 | 2 | 1 |
内シャント増設術 | 13 | 8 | 12 |
腹膜透析用カテーテル留置術 | 2 | 0 | 1 |
生体腎移植 | 0 | 1 | 1 |
医師紹介
副院長 PFMセンター長 泌尿器科 科長 小松 宏卓 ●日本泌尿器科学会専門医・指導医 | 泌尿器科 安井 平造 ●日本泌尿器科学会専門医・指導医 | 泌尿器科 和田 隼輔 |