山口県済生会豊浦病院(山口県下関市)は、地域に根ざした地域完結型の病院として、安全で質の高い医療を目指しています。

院長挨拶

当院は、下関市の北西、豊浦町小串(こぐし)に位置し、晴れた日はコバルトブルーの美しい響灘に面しており、抜群の療養環境にあります。眼下の海に浮かぶ厚島は、川棚温泉に宿泊した20世紀前半、世界的ピアニスト フランス人のアルフレッド・コルトーが愛した島(別名 孤留島)としても有名です。

平成28年4月1日 当院は下関市から譲渡され、これまでの下関市立豊浦病院から、社会福祉法人恩賜財団 済生会支部 山口県済生会豊浦病院と名称を変更しました。建物老朽化が著しいため、同年6月から同一敷地内に、全面建て替えで新病院建設をすすめ、平成30年7月3日、新病院での本格的診療をスタートさせました。

当院の歴史は、昭和19年陸軍病院として発足したことに始まり、昭和20年から国立山口病院として地域に定着しました。平成12年7月国立病院の統廃合で豊浦町に譲渡され、平成17年2月市町村合併に伴い下関市に譲渡され、下関市立豊浦病院となりましたが、平成12年以降一貫して山口県済生会が管理運営し、救療済生の精神で地域の人々に愛をもって接することを理念として、地域医療に邁進して参りました。新病院建設は、地域住民、当院職員にとりまして悲願で、前任の院長の代に計画され、多くの皆様のご尽力のおかげでやっと実現しました。感謝の気持ちでいっぱいです。

当院のベッド数は275床で、急性期病床144床と、地域包括ケア病床45床、療養病床86床からなるケアミックスの病院です。病院敷地内に老健施設(ひびき苑)もあります。全体の病床数の変更はありませんが、地域包括ケア病床を31床から14床増床し、急性期を過ぎたポストアキュート・サブアキュートの患者さんを積極的に受け入れることとしました。

産婦人科、小児科を含む内科系・外科系あわせて18診療科を有し、新生児から、老人まで、継続して医療を受けられます。平成28年4月1日 院内保育所「ひびき保育園」が新築され、職員の子供さんたちによりよい環境を提供できるようになりました。

また、病院と隣接して、県立豊浦総合支援学校があり、病気や障害をもつ児童生徒が、下関市とその周辺から集まっており、その入院を含む医療的ケアを当院が担っております。

また、当院は、教育を重視し、平成24年9月から山口大学協力型臨床研修施設として、学生や研修医を受け入れております。看護学生、コメディカルの学生の実習も積極的に受け入れております。

新病院は、地上6階建て、建物面積17、000㎡、レイアウトや設計でも工夫を凝らし、美しい景観を生かすことはもちろん、病院内のプライバシーや感染防止に配慮し、各病棟にはアメニティーを充実させた有料個室も設けています。病室、廊下が格段に広くなりました。

平成31年4月には、旧病院を撤去し、広い駐車場が完成しグランドオープン予定です。

それまで、地域の方々、病院を利用される方々には、駐車場等でご不便をおかけしておりますが、安全に配慮いたしますので、ご理解のほどお願いいたします。

現在、医師、看護師不足の問題を抱えておりますが、山口県西部北浦地域の中核病院として、現在の診療科を維持し、患者サービスが低下しないよう努めてまいりますとともに、病診連携、市内の高度急性期病院との連携を進め、救急医療も維持し、より地域のニーズに応じた体制を作っていきたいと考えております。これからも地域医療の充実、発展をはかり、地域の方々が安心して医療を受けられ、「とよさい」の愛称で、皆さまに愛される病院づくりをすすめていくことが、我々職員一同の使命であると肝に銘じております。そのためには、当院で働く職員にとっても、働きやすい、やりがいのある職場を皆で作っていくことが必要であり、院長として、努力していく所存です。

地域の皆様、他の医療機関、大学・行政福祉関係の方々、今後とも、当院に対しまして、あたたかいご支援と、忌憚のないご意見をいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。

 

平成30年7月3日

山口県済生会豊浦病院 院長  中司 謙二(なかつかけんじ) 

お問い合わせ TEL 083-774-0511

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